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ある有名サッカー選手(キーパー)の話。

ある時彼はチャリティーイベントに招待された。
主催者曰く「チビッ子たちと軽いゲ
ームをしてほしい」と。

それは子供達10人とPKをして、子供達が1本ゴールを決めるたびに
企業が100万ずつ募金箱に寄付をしていくという、遊びのゲームだった。

企業も最初から分かっていて、すでに100万と書いた小切手を10枚用意していた。

人だかりが出来る中、子供達10人とのPKが始まった。
集まった人々はみんなある同じ事を思っていた。

『彼はチャリティーの為に小学生が蹴ったボールを
 止めずにやり過ごすに違いない』と。

しかし実際は違った。

なんと彼は子供が一生懸命に蹴った緩いシュートを
ガッチリとキャッチしてしまった。

最初はちょっとしたジョークかと思っていたが、
彼は次の子シュートも止めた。

そして、次も次も次も…

結局子供達10人全員のシュートを止めてしまった。

お前空気読めと。

「軽い遊びのゲームであろうと、
 僕の守るゴールにボールを入れさせる訳にはいかない」

静まり返る会場…。

このままではチャリティー金額はゼロ。

主催者や関係者が真っ青になっていると、
彼は自前の小切手帳を取り出し

「しかし、ぜひ寄付はさせてもらうよ」と言うと、

金額欄に1000万と記入し 、

サイン欄にオリバー・カーンと書くと、

それをカラの募金箱に入れた。

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2002 FIFA World Cup のときは、
決勝でブラジルに惜しくも敗れ、

ゴールポストに寄りかかる姿は
今でも記憶に残っているでしょう。

そんなドイツの英雄の知られざる逸話でした。